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建築物を建ててから地盤沈下等がおきると、補修費用の負担出費がでたり、最悪の場合、賃借人から損害賠償で訴えられ、取り返しのつかない事態に発展することもあります。
このような事態にならないよう、住宅品質確保促進法においては、「基礎の設計に先立ち、地層や土質に適切な現地調査を行わなければならない。住宅の場合は4隅の地耐力を計測し〜」と明記されています。
また建築基準法によって、基礎の種類を決定する基準が設けられています。その現地調査では地耐力を算定するために、地盤調査を行う必要があります。
地番調査の代表的なものは以下の方法です。
・ボーリング調査法
ハンマーの打撃で地盤を砕いて掘り進み、各地層のサンプルを採取し調査する方法です。一般的に高層建築物、鉄筋コンクリート造などの重量建築物に用いられます。
・表面波探査法
地面に振動を与え、ゆれの伝わる速さにより、地盤の硬軟を判断します。敷地全体の面で調査することが可能です。
・スウェーデン式サウンデイング法
先端がスクリューになったロッドを回転させながら、地面に貫入させ、この回転数により、地盤の硬軟を判断する方法です。先ほどの表面波探査法と違い、点で調査することになります。一般的に調査深さが比較的浅い、小規模住宅を対象にしています。
戸建賃貸での地盤調査は主に、表面波探査法かスウェーデン式サウンデイング法を用います。
どちらの地盤調査方法を利用するのが良いのでしょうか。
単純なコスト面で見た場合、スウェーデン式サウンデイング法の方が安く抑えることができます。
しかし表面波探査法はスウェーデン式サウンデイング法に比べ、より詳しく地盤を判別することが出来るので、地盤改良が必要と判定されることが経験的に少ないです。
結果、不必要な地盤改良がなくなり、トータルコストでは表面波探査法の方が安くなるケースが多くありました。
総事業費コストはそのまま事業計画に影響します。
地盤調査の方法1つとってもコストを落とす方法を知っているか、知らないかだけで数十万単位でコストが変わります。
建築に関わる一つ一つのコストに、気にかけて見てくださいね。
平成26年10月31日
高橋 淳
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