★お知らせ★
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今回の稼ぐ戸建賃貸レポートは、最近話題のAirbnb(エアビーアンドビー)が
戸建賃貸で活用できるかについてお話しさせて頂きます。
Airbnbは空室を宿泊施設として登録、営業できる「民泊」プラットフォームです。
最近はニュースや新聞にも頻繁に取り上げられるようになったので、一般の方でも
一度は聞いたことがあるくらいにまで広がっているように感じています。
毎週発行される賃貸住宅に関する新聞紙面には、必ずといっていい程Airbnbに
関連する記事があります。
また当社グループの管理会社であるアーバン不動産情報センターにも、部屋を
借りてAirbnbを営業したいという問い合わせが日に日に増している状況です。
昨今、賃貸住宅の経営が難しくなっているなか、2014年5月にAirbnbの
日本法人が設立され、更に外国人観光客の訪日が爆発的に増えたことも
追い風となり、Airbnbの運営を代行する新規参入業者も増えている状況です。
Airbnb社は、客が部屋の予約をするたびに6〜12%の手数料収入を得ており、
ホスト(空室提供者)からは予約料の3%を受け取ることで、収益を得ています。
家賃が15万円3LDKのマンションにベッドを3つ置いて、一泊で15000円
(5000円/人)とすると、予約料3%を収入から引いても、稼働率40%で
通常の家賃よりも収入を得ることができます。
そんな魅力あるAirbnbですが、外国人との文化の違いなどによるトラブルも
増えているとともに、現行での旅館業法に抵触する可能性もあり、現状は
法的にグレーな状態で運営されている状況です。
11月3日に開催された「失敗事例発表セミナー」でも、分譲マンションで
Airbnbを開業した際の事例発表がありました。
開業して申込み2組目で外国人13名が大挙して押しかけ、そこから住民の
猛反発にあい、管理組合との臨時会合の末にAirbnbを再開できない憂き目に
あってしまったということでした。
また、ネットで「Airbnb トラブル」と検索すると、下記のような事例が多くありました。
・ パーティーなどの騒音や振動で、近所から苦情が入る。
・ 無連絡で2時間の遅刻や深夜の入退室等。
・ 清掃に向かうと、窓が開けっ放しに。
・ 室内で喫煙をされる。
・ 部屋のいたるところにゴミ。
・ ポータブルWi‐Fiや鍵の紛失。
・ 家の中のものを壊される。
・ 申請人数よりも多い人数が宿泊する。
・ 宿泊料金のディスカウントを執拗に要求される。
・ チェックインがうまくできない。
・ 駅から家までたどりつけないので、迎えに来て欲しいと電話が来る。
上記のトラブル事例を見ると、儲かる話と思って飛びつくと痛い目にあいそうです。
そんなAirbnbですが、「戸建賃貸」であれば管理組合の問題は回避できそうですし、
周辺住民への騒音被害は少ないので、リスクを回避できるかと思います。
また、11月4日現在、人気のある渋谷で「11月25日(水)一泊」とAirbnbで検索すると、
一軒家とアパートで下記のような検索状況となります。
・ 一軒家49件 部屋タイプ:まるまる貸切り(平均)24473円 個室(平均)5794円
・ アパート102件 部屋タイプ:個室(平均)6471円
エリアや日程で検索条件は違ってくると思いますが、一軒家はアパートの半分くらいの
件数です。
今後は一軒家である「戸建賃貸」でAirbnbを運営する大家さんも増えてくると思います。
その場合には、外部への遮音性能、鍵を失くされた場合の鍵交換のしやすさ、
各居室ごとに個室で貸すのであれば居室ごとの施錠等の措置が必要になると思います。
今後「戸建賃貸」を企画する際に、Airbnbで貸す場合を想定した設計も必要になって
くるのではないでしょうか。
今回の「稼ぐ戸建賃貸」レポートが、皆様のお役に立てば幸いです。
平成27年11月9日
岡 宏
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